相生歴史研究会


相生市は王家領矢野荘の領域を受け継ぐ小都市です。
相生歴史研究会今年度の定例学習会は、矢野荘関連の中世文書入門です。

5月定例会 古文書入門

東寺百合文書で学ぶ矢野荘 ①
2019年5月17日(金)14時~16時
場所 相生市立文化会館なぎさホール第4会議室
参加費 歴史研究会の会員は無料(資料を含む)
    会員資格継続者は年会費千円を納入してください
    新規会員は入会費千円・年会費千円を納入してください

    会員外の参加希望者は資料代500円です

【読み下し】

南禅寺領播磨国矢野別名雑掌申す、範家法師以下の輩狼藉の事、院宣・入道太政大臣家御消息〈訴状具書を副う〉此(かく)の如し。訴状の如くんば、範家法師法念・孫太郎・安芸法橋等、悪党を引率し、当名に打ち入り、政所以下数宇の民屋を焼き払い、数百石の年貢等を奪い取り、殺害刃傷に及び、城郭を構え、悪党を籠め置くと云々。これに就き、殊に炳誡を加え、雑掌を庄家に沙汰し居(す)うべきの由、仰せ下さるる所なり。早く守護代相共に彼の所に莅(のぞ)み、城郭の有無を見知し、事実(ことじち)ならば、これを破却し、当時の狼藉を相鎮め、雑掌を庄家に沙汰し居え、且(かつう)は起請の詞を載せ、子細を注し申し、且うは法念以下の交名(きょうみょう)人らを召し進めらるべきなり。仍って執達件の如し。


東寺百合文書で学ぶ矢野荘 講師 秦野裕介

秦野裕介先生の紹介

1966年京都府生まれ
立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
立命館大学・立命館アジア太平洋大学非常勤講師を経て
現在立命館大学授業担当講師
ラボール学園(京都市)で古文書講座を担当。
共著に『戦国古文書入門』(東京堂出版、2019年)。

相生歴史研究会は、奇数月に定例学習会を開催しています。

2019年度は、秦野裕介先生の中世文書入門です。WEB会議システムを使用し、京都の秦野先生と相生のなぎさホール小会議室をオンラインで結んで開催します。
中世文書入門は崩し字を読む講座ではありません。
文書(原文)・釈文(活字)・読み下し文・現代語訳の揃ったテキストを使用し、この文書を素材にして、中世史を学びます。

中世の相生市は王家領矢野荘という有名な荘園でした。矢野荘は1137年に美福門院が立荘しました。八条院領から大覚寺統の経済的基盤となり、鎌倉時代後半、地頭海老名氏と下地中分されています。その後、皇室は例名を東寺に別名を南禅寺に寄進しました。

矢野荘の西半分が東寺領となったおかげで荘園関係の資料が東寺に保存され、東寺百合文書に一部を構成しています。今回は、東寺百合文書からテキストを選びました。




① 5月17日(金)
② 7月19日(金)
③ 9月20日(金)
④ 11月15日(金)
⑤ 1月17日(金)
⑥ 3月20日(金)

王家領矢野荘